最近、日経新聞や雑誌などには流行語のように「クラウドコンピューティング」という文字を見かける。
クラウドコンピューティング(以下、クラウド)とは今までのホスティングと異なり、CPUや回線など、使った分だけに対して金額を払い、個人でも巨大なサーバを使用できる新しいホスティングの考えだ。
そのクラウドでもAmazonと共にリーダ的な存在になりつつあるのが、salesforce.com だ。
salesforceとはアメリカ、サンフランシスコに本社を置くオンデマンド型ソフトウェア会社だ。
基本的にはビジネスユーザー向けにサービスを提供しており、NYSEへの上場も果たした大企業だ。
今では創業当時から提供しているCRMから、force.comなどプラットフォームまでも手がけ、トータル的に企業をITの面でバックアップできるサービスを構築している。
セールスフォースが提供するサービスの特徴はなんといってもビジネスアップを格安で使えることにある。CRMやEPRなどビジネスアプリケーションは独自で導入すると莫大なコストがかかる。従ってこのようなアップを使用できるのは大企業に限られていた。しかし、セールスフォースはソフトウェアやハードを直接販売せず、あくまでもリソースをインターネット上で提供するサービスで勝負している。このため、各アップを動かすために必要なDBソフトやサーバなどユーザーが用意する必要は無く、1ユーザー1万強で今まで手が届かなかったビジネスアップを使用することができる。
以前、NHKのクローズアップ現代にてこのセールスフォースが取り上げられた。その際、一ユーザーとして株式会社ツルガの敦賀社長が出演されていた。敦賀社長はIT導入にとても意欲的で、salesforceを最大限に活用されているように見えた。
グローバル化が進む中、製造業も苦戦を強いられている。今までは品質などある意味付加価値で日本製品は売れていたかもしれないが、技術的に並列化が見られる現在、価格が非常に大きなファクターを持っていると言える。その中、以前のようにリストの中から順番に営業に行っていても機会費用を無視しているだけにしか過ぎない。
しかしCRMを利用することにより、コンピュータが入力されたデータ等から見込み客を可視化して表示するため、企業は効率よくお客様へのアプローチを行える事になる。この点、クローズアップ現代ではツルガの敦賀社長はCRMを非常に効果的に使用していたように見えた。又、今ではセールスフォースのプラットフォームを利用して独自の会員向けポータルサイトまで構築している。 (https://ap.salesforce.com/sserv/login.jsp?orgId=00D100000004QOd)このようなプラットフォームを構築するにはコストと時間が掛かるが、セールスフォースのプラットフォームを利用することにより両方一気に削減することができる。
この20年間、この業界のキング、マイクロソフトを中心に動いてきたコンピュータ業界は、このクラウドという新しい考えにより今後大きな転換期を迎えるかもしれない。そう言った意味では2009年、2010年は非常に重要な年となることは間違いないだろう。